「メディア」の価値

Webサイトはラジオやテレビ、そして新聞といった「一般的に広く告知できる」媒体としての地位を確固たるものにしました。それは「誰もが見る」という状況が確立されたということでもあります。誰もがインターネットで情報を得ることができる世の中になり、それが「当たり前」になったのです。

「メディア」とはそのような「見られることが当たり前」という状態に至った媒体のことを指します。「誰も見ない」媒体はメディアではありません。メディアの「価値」は「どれだけ人に見られるか」ということなのです。時代は常に流動的です。誰が何に興味を持つのかということは絶え間なく「動いている」状態なのです。そのような状態でメディアとしての価値を保ち続けることはとても難しいことなのです。メディアは「看板屋」です。多くの人に見られるから、価値があります。自身のサイトをそのような価値あるものにするためには、「人に見られる」ということをもっとも重要視する必要があるのです。

「人に見られる」ためには「人に押し付ける」ということをしてはいけません。自然と人が集まるような仕組み、コンテンツを構築することが大切です。メディアの価値を高めるためにメディア自身がトラフィック集めの広告を実施することもあります。特に立ちあげ当初は「誰も知らない」という状態です。誰にも知られていないサイトが価値ある媒体として成長するためには、時には「集客」を考える必要もあるのです。問題は、そのように「プッシュ」して集めたトラフィックが「リピート」してくれるかどうかということです。一回は閲覧したとしても、その後リピートしなければ「メディア」になることは出来ないのです。「誰もが見る」ということの価値の高さは、自身のサイトかが広告を出稿することで納得できるのではないでしょうか。

Webサイトの価値を測るものは一様に「トラフィック」です。閲覧しているユーザーの数です。それが多いほど、そのサイトの価値は高くなります。価値が高いサイトの広告は、その価格も高いものです。その価格こそが「価値」が体現されたものです。それを納得するためには他社のサイトの広告料金を調査してみることが一番です。自身のサイトが目指すべき次元はどこなのかを定めるという意味でも、他のサイトの広告の料金は調査しておいた方がいいでしょう。

また、メディアとして成長したサイトは広告主を選ぶことも可能になります。自身のサイトによりマッチした広告だけを掲載するということも可能になるのです。今、Webサイトの固定バナーなどは「売れない」時代になっています。広告主となるべき企業が予算を絞り、なかなかバナーの出稿などが行われなくなったからです。そのような中、安定的に成長を続けるのが「アフィリエイト」です。広告主はアフィリエイトサービス・プロバイダを通じて掲載サイトを募ります。サイト側は気になる広告だけを選んで掲載することができ、所定の成果点に達すると「報酬」を得ることができます。メディアとして大きく成長したサイトはわざわざそのサイトのバナーを営業するのではなく、自ら「掲載してくれて構わない」という広告主をアフィリエイト経由で見つけ、提携することで効率的に収益を上げることも可能なのです。