更新頻度は多いほうがいい
Webサイトを構築すると、あとは「運営」が大切になります。Webサイトの運営はルーチン作業になるのですが、その更新業務を通じて現状のサイトの問題点を洗い出したり、それを改善したりするなどの「メンテナンス」も兼ねます。なによりも新しい情報がアップロードされなければリピーターの確保が困難になります。Webサイトは「ただそこにあるだけ」では何の意味も成しません。そのサイトならではの情報が揃い、定期的に更新されていることでユーザーが「また見よう」と思ったり、ふとした瞬間に「あのサイトならこんなことが載っているかな」などと考えたりするものです。
そのように重要な「更新」ですが、サイトによってその頻度はまちまちです。それは運営ポリシーに関わることですし、運営体制の限界もさまざまですから、Webマスター単位で異なってくるでしょう。また、Webサイトを通じた売り上げ計画や、戦略・戦術とも紐付いたものですから、事業としてポータルサイトを運営している場合、その「気が向いたときに更新」というわけにはいかないのです。それは「責任」を伴う作業ですし、それによってそのサイトが「動く」ということです。新しい情報を待っていたユーザーにとってもまたそのサイトに訪れるきっかけになるものです。
最近では、ポータルサイトや情報サイトに掲載された最新情報はさまざまな拡散の仕方をします。一番多くなって例でいくと、「アプリ配信」です。スマートフォンやタブレット端末で動作するアプリ経由で、ユーザーに情報が届く場合があります。それはサイトとアプリが提携していたり、アプリがもともとそのサイトの情報を拾ったりと状況はさまざまなのですが、情報はただWebサイトに掲載されるだけではなくなっています。アプリ経由で配信される場合でも、そのアプリ内の表示では「情報元のサイト」としてリンク接続される場合も多く、それによって大規模なトラフィックを獲得することも可能です。
「サイトに掲載する」ということは、それ自体がサイトの「価値を高める」行為です。そしてその更新頻度は毎日、もっといえば数時間単位でも多すぎることはないでしょう。大規模なサイトであれば常にどこかが更新されているということも普通に起こっています。サイトの「価値」として「どこよりも早く最新情報を届ける」ということであれば、更新は「新しい情報を入手次第」ということになるでしょう。Webサイトにおいて「更新」とは、サイトとしての「質」を体現するものでなければいけません。そしてその行為を通じてあらたなユーザー、リピーターを確保しなければいけないのです。
Webサイト運営の中でもっとも基本的な行為である「更新」は、Webサイトを「動かす」ことです。そしてそのWebサイトはそれら積み重ねてきた情報によって積み上げられたものなのです。更新業務は煩雑になりがちですが、それを乗り越えて安定的に稼働する体制を作り上げなければ、サイトとしての「価値」はなかなか高まらないでしょう。「運営体制もサイトの質」ということなのです。Webサイトを運営するにあたり、安定して更新できる体制は必要不可欠なのです。情報を世に公開することは、Webサイトの本質ですから、しっかりと運営基盤を整えるようにしましょう。