フレッシュではない情報は必要ない

ポータルサイトは「情報の集合体」です。そして、分野を区切ったとしてもその「道」の最新情報がそこで閲覧できるべきです。ユーザーがリピートしてくれることは運営上絶対に気にしなければいけない点ですし、さらには訪れてくれた人がしっかりとコンテンツを見てくれているかどうか、つまり掲載した情報が本当にユーザーのニーズに合致しているかどうかということも気にしなければいけないのです。ただサイトを立ち上げればいいというわけではありません。ユーザー目線で「本当に見る価値があるかどうか」を確かめながら運営しなければいけないのです。

例えば「ニュースサイト」では、閲覧するユーザーの「期待」は何でしょうか。もちろん、さまざまな分野における「最新の出来事」です。そのような情報を得ることが目的であるにも関わらず、訪れたサイトに掲載されている情報が古いもの、すでに見知ったものばかりであればどうでしょうか。「期待はずれ」なのではないでしょうか。そのような期待はずれのサイトに訪問してしまったユーザーは、「せっかく開けたからこのホームページをしばらく見てみるか」などとは思ってくれません。現在では本当にさまざまな分野のWebサイトがあります。今開けているサイトがくだらないものであった場合、自分のニーズに合う「他のサイト」を探すのです。そして、他にも似たようなサイトはあるのです。

Webサイトを運営する際、さまざまな「検証」を行うと思います。Webサイトをただ立ち上げて更新し続けるだけではなく、アクセス数を計測したり、インターネット検索において自分のサイトがどのようなキーワードで何位くらいに位置しているのかなど、確かめなければいけない項目は沢山あります。そのようなさまざまな項目の中で、「本当にユーザーのニーズに合致しているのか」を測る目安としては「閲覧時間」というものがあります。自身がWebサイト上に用意したコンテンツの量から、「閲覧するために必要な時間」をだいたい目星をつけておくのです。そして、実際のサイトの平均閲覧時間と照らし合わせるのです。そのような計測をした際、明らかに「見られている時間が短い」ということであれば、それはユーザーから「つまらない」と言われているようなものなのです。

「ポータルサイト」でもっとも重要なことは、情報の信頼性、そして情報の「新鮮さ」です。専門的な分野であっても、幅広い情報を取り扱っているのだとしても、情報が新鮮でかつ信頼性が実証できるようなものでなければいけません。それが欠けた瞬間に、ユーザーからは「価値がない」と瞬間的に判断されます。その時点でもう見られませんし、そのユーザーは二度と訪れることがなくなるのです。そうならないためにも、まずは情報の鮮度を重視しましょう。いくら多くの情報をかき集めたとしても、その情報が古ければなんの意味もないのです。新鮮でない情報はただの「ノイズ」です。「ノイズ」を喜んで参照するユーザーはいませんし、情報の発信者としてそのようなノイズをインターネット上に配信してはいけないのです。「情報の新鮮さ」を重視すると、「情報ソース」をどうするか、ということに行き当たります。そのような取組みが、サイトの質を向上させる唯一の手段なのです。