情報をとりまとめるという大変さ
ポータルサイトだけではなく、Webサイトを構築するためには配信する情報を取りまとめる必要があります。情報にもさまざまな種類があります。まずWebサイト上で取り扱われる情報で一般的なものには「テキスト情報」と「画像」の情報が挙げられます。それらの情報は組み合わされている場合も多いでしょう。Webサイトを「閲覧する」というユーザー行動のほとんどはこのテキストと画像の情報を参照しているということになります。
「文字」は私たちが情報をやり取りする上でもっとも基本的な媒介です。文字から構成される「文章」は、私たちにさまざまな情報をもたらします。 文章だけで物語を綴ることもできますし、時事などを知らせることもできるのです。文字情報は根本的なコンテンツとなるでしょう。そして画像は言葉だけでは語ることの出来ないような情報を瞬時に私たちに伝えてくれるものです。キレイな風景を子細に語る以上に、ビジュアルでありのままを伝えてくれます。「悲惨な光景」と言葉で綴るだけでは私たちはそれを想像するしかありませんが、写真があれば実際の様子を垣間見ることができるのです。テキストと画像はWebサイトにおいてはもっとも基本的な要素であることは間違いないでしょう。
Webサイト上で取り扱われる情報はそれだけではありません。「動画」のデータも近年では一般的なコンテンツです。動画は画像よりもさらに仔細な情報を伝えることができます。タイムラインを通してその物事の変遷を垣間見れたり、その事柄を画像とテキストの組み合わせよりもより鮮明に確認することができるのです。近年ではインターネット回線の速度は高速化、大容量化したこともあり、「動画」は万人に対して一般的なコンテンツといえるでしょう。テキストや画像に加えてデータ量は多いものの、コンテンツとしての魅力が高いデータになります。最近では携帯端末でPCと同様のWebページを見ることもできますし、動画も用意に再生できますから、今後ますます幅広く使用されるコンテンツでしょう。動画のデータは単体でストリーミング配信する場合もあれば、YouTubeなどの動画サービスを利用して配信することもあります。YouTubeなどはすでに一般化した動画サービスですから、使い方の説明を省いてもユーザーはそのデータの閲覧方法を直感的に理解することができるでしょう。
それらのデータを体系化し、見やすいように取りまとめ、クリックすることなどで簡単に参照できるようにすることがWebページ構築の基本的な考え方です。「この記事はここにある、この写真はここにある」ということが一目でわかり、「参照したい」と考えたユーザーがすぐに閲覧できる状態にあることが大前提です。Webサイトは画面上に展開するデータの羅列です。それらが体系的にまとまっているので、ユーザーが画面を「遷移」し、情報を参照することができるのです。
Webサイト構築においてもっとも難解な部分であり、もっとも基本的な部分であるのはこの「情報の体系化」であるといえるでしょう。それはコンテンツを管理する上でも重要です。ポータルサイトともなればその情報量は膨大なものになりますから、サーバー上でも、ローカル上でもしっかりと整理して管理する必要があります。それはデータの形式なのか、内容に拠るのかはWebマスター次第なのです。