「ポータルサイト」とは「総合的なサイト」です。もっとも有名なポータルサイトとしては「Yahoo」などが挙げられます。とりあえずアクセスすれば最新ニュースや天気予報など、必要な情報が簡単に得られるようになっています。そのアクセス規模は大規模なものになっていて、その「トラフィック」がサイト運営の軸となっています。

ポータルサイトは誰でも作れるようなものではありません。そのようなサイトを運営するためには大規模な組織と大量のコンテンツを整理するためのシステム、そしてそれらを格納するための強固なWebサーバー、何よりもWebサイト運営のノウハウが必要です。それらを支えるのがサイトの大規模なトラフィックとなります。サイトに無数の人が訪れれば、ただそれだけでWebサイトが「広告メディア」と化します。たくさんの人が接触するだけで、「広告価値」が高まるのです。

Webサイトの運営で収益をあげるためには、「広告主」が価値を見出だせるようなサイトのトラフィックを確保することが大切です。ポータルサイトがポータルサイトとして運営を続けられるのはすべてスポンサーのおかげといっても過言ではないでしょう。そのためには、沢山のユーザーに訪れてもらえるようなサイトにしていく必要があります。無理やり集客するのではなく、自然と「見たくなる」サイトということです。訪れる人が膨大になるにつれ、やがて「どんな人が見ているのか」という属性分類が可能になります。その「属性」が、広告主にとっては重要です。「自社の商品・サービスのターゲットとなる人が沢山見ているサイトだ」となれば、「広告出稿」という形でそのサイトに予算を投下するのです。

そのような存在にまで登りつめるためにも、まずは沢山の人に見てもらえるようになることが大切です。一言で済んでしまう「大きなトラフィック」ですが、これはなかなか難しいものです。人の「興味」は日々変わるものですし、現在ではとても細分化されたものになっています。さまざまな人が、さまざまなことに興味を持っているのです。そのような状態で「ピンポイント」を狙うと、当たり外れが激しくでてしまうことになるでしょう。それでも、日々情報を更新しなければ誰も見てくれないサイトになってしまい、運営自体が困難です。

あらかじめ「テーマ」を決めるということも大切です。「誰に何を見せるか」ということを決めておくのです。そうすることで、配信する情報の幅をある程度決め込むことができます。情報の幅を決めておくことで、はっきりとユーザー属性が絞りこまれます。「分野」を絞り、それに対して「特化する」ということもサイト構築の上では重要なファクターでしょう。

何よりも「どのようなサイトを作り、どのようなプロセスでトラフィックを得て、どのくらいの広告予算を投下してもらうか」という計画が必要です。ただ情報を配信できれば良いというのであれば別に構わないのですが、そうではない場合、「事業」としての確固たる計画が必要です。その裏打ちとなるのがサイト運営のノウハウです。ノウハウがなければ意味がないのです。ひとつずつ、確実にサイト運営の基盤となる知識を身につけていきましょう。それは目には見えない資産ですし、最大の武器となるはずです。